旧来のシステムをそのまま新環境で活かすためのシステムやデータの移行サービスがマイグレーションです。このソリューションの利用には事業者の規模にもよりますが、数十万円から数千万円以上の費用が必要であり、マイグレーションを提供するシステム会社の選定は慎重に行わざるを得ません。サービスを選ぶ際にまず注視しておきたいのが、そのシステム会社の実績です。マイグレーションサービスをどれくらいの期間提供しており、実績は何社あるのか確認しておくことが大事です。
また実績の数だけに注目するのではなく、今まで取り扱ってきた業種や業界の種類についても調べておくのが理想的です。自社と同じ業種や業界でのソリューション提供の経験があるシステム会社ならば、それだけノウハウも豊富なため、より確実で質の高いソリューションが期待できます。またソリューションの内容も詳細に把握しておくことが求められます。自社のシステムの規模・内容に応じた移行期間、メインフレームやOS、データベースは新環境で対応できるか、サポート体制は問題無いかなどを事前に調べておきます。
特に近年のシステムはオープン化が進んでおり、オープン系の言語やOS、ジョブ制御を取り入れることが潮流となっているので、その点も留意して依頼するシステム会社を決めるのも良いでしょう。マイグレーションサービスは既存の築き上げた資産を新環境で活かせるのが最大のメリットです。そのためにはここで挙げたポイントにも注視して、自社のシステムや環境に合ったソリューションを提供しているシステム会社を選ぶことが肝要となります。